NGOフク21は、児童養護施設経験者の居場所づくりや、就労支援、連携サポート、実態調査を行います。

児童養護施設・子供の家訪問レポ

児童養護施設・子供の家訪問レポ

5月5日、福田、中井、斎藤の三人で清瀬駅下車の児童養護施設“子供の家”の園長早川先生を訪問しました。駅から徒歩10分ほどの緑豊な環境に恵まれた子供の家とシルバー就労支援センターの立派な建物が印象的でした。
早速、子供の家の現状について園長の早川先生から説明を受けました。その概要は以下のとおりです。
1. 定員は36名の児童養護施設であり、2歳からの園児から預かり、グループホームを加えて園児は40数名に及びます。
2. 退所後につながりがあるのは良いほうであり、退所者が自殺してもわからずにいる可能性もあり、退所者を最低10年間フォローできるようリストを策定し、孤立させないようネットワークによる支援をし、何でも相談ができるようハードルを低くしてその対応を図っています。
3.虐待の6割がネグレクト(育児放棄)であり、先般の4チャンネルテレビドラマ「明日ママがいない」にみられるように、虐待とネグレクトを混同している日本では、虐待という表現で全てを括ってしまうと問題の本質が見えなくなるので、表現に工夫が必要です。
4、社会的養護対象は、欧州ではドイツの15~17万人、英国の6万人に対して、日本では4万人に止まっていて、対人口比でいうと圧倒的に低いのが現状です。
5、入所児童と保護者を再統合する件(ソシアルワーク)については慎重に対処する必要があります。一方、地域においては母と子を擁護する環境の構築が望まれます。 
6、生活状況の不安定な施設退所者からの相談には職員や元職員が対応していますが、充分に応じ切れていないのが実情です。
7、施設退所者は、虐待、発達障害などの影響により社会適応力が充分に育っていない場合も多いので、如何に孤立させないようにするかがポイントで、ハードルの低い相談窓口が必要です。
8、9割の児童が高校に進学しており、その多くが全日制です。内2割は中退しますが、彼らにも定時制や通信制に進学するよう支援しています。更に奨学金活用等の情報提供に注力して専門学校等への進学を勧め、自立出来るよう後押ししています。
9、中退する者は他の人に比べて社会適応力が未熟である可能性が高いのに、逆に社会に出るのは早いという矛盾があります。此処では悪の罠(犯罪、性的被害等)にはまらないように、高校を中退しても18才未満の退所者を出さないようにしています。(児童相談所からは退所勧告あり)
10、自立支援コーデイネーター角能先生によれば、退所者が妊娠後の子育て支援を望まれている中において、退所者女性への子育て支援、例えばその育成の居場所なり子育て助力になれるヘルパーが地域に求められています。検診さえも受けられずにいる退所者がいるのが現状で、負の世代間連鎖の裁ち切りが課題です。
                          (中井 俊夫)

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